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ジェンダーエッセイ
富田林・発:ジェンダーエッセイ集より
(ジェンダーの視点から見たまちづくり実行委員会・編)
【めざめる女 つぶやく男】

富田林市立中央公民館で「女性問題講座」が開かれている中で
文部科学科学省の「まちづくり支援事業」の委嘱を受けて
全国から募集してエッセイ集を発行したものです。
584−0093 富田林市本町16−28
富田林市立中央公民館内


 
「私はカラスじゃないですよ」

私は あなたのなんですか?
夫は私を いつもいつも「カーさん カーさん」と呼ぶ
息子の手前も あるのでしょうが・・・
私は その度に ムッとしてしまう
「カラスじゃあるまいし カーさんカーさんと 呼ばないで・・・
まして あなたを産んだ覚えはさらさらないからかあさんなんかじゃないですよ」
夕食の跡片づけが済み やれやれとホッとしていた時
「カーさん お茶」と 夫の声がする
「お茶なら私にもあなたが入れてよ一緒にいただいてお話ししましょう」
と言うとしぶしぶお茶の用意をしている
私はまた
「カラスでもないし 母さんでもない ただ働きの家政婦でもないよ
少しは私のこと考えてね」と心の中で思う
「あなたは 老後 私に全部まかせて世話になろうと思っているのでしょう」
「そうだよ どうせ男が先にあの世に行くのだから・・・」と夫
「どちらが先に行くか それはわかりませんよ それに あまり家政婦がわりに考えていると バイバイするよお茶ぐらいは気軽に入れられないとこれから先悲惨になるわよ・・
頑張ってね・・・」
狐と狸の化かし合い的茶飲み話でございました
               佐藤 ミチ 大阪府 60代

独立宣言

私がしないと決めたこと
男にこびること
男に従うこと
男に甘えるこ
男に頼ること
男に尽くすこと
男を立てること
自分で決めて自分で行動して自分で責任を取るって
あー爽快!
                あごのやき 島根県 30代

しゃくにさわる

何十年ぶりのクラス会
男性はなぜか
しゃくをしてほしいと
なれなれしい
近況報告で
ワキアイアイと
したいのに
                匿名希望 大阪府 60代

たたましてもらいます

ちょっと前のお話です
「ちょっと洗タク物たたんどいて」
私は「たたんどいたるは」・・
これがいけなかった
「たたんどいたる・・どういうこと
   これは女のやることと思てるからそんなこというんやろ!」
「たたむわ」・・
「たたむ」・・
「たたんだらええんやろ」・・・・
こうなれば
もう自分でも言葉が出なくなり
最後に
「たたましてもらいます」・・・・・
なんか自分でもおかしく思い
料理・・センタク・・
家事は女のするものやということが
心の中にしみこんでるんかなあと反省しました
せやけど めんどくさ・・・・
いや めんどうかけてごめんね・・・

               大阪 50代 男性