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21’生き方の創造 シリーズ1 同和問題と人権
篠山市教育委員会発行
人権とは

ひとつの命をもって生きているかぎり、幸せを願わない人はいません。

  ◇人が人として幸せに生きていきたいと願う権利
  ◇みんなが幸せに生きるための権利


       ひとりひとりが最も大切にしなければならない権利です。

日本国憲法第14条

『すべての国民は、法の元lご平等であって、
人種、信条、性別、社会的身分又は門地により
政治的、経済的又は社会的関係において
差別されない

はじめよう ひとりひとりの 人権宣言


共に生きる社会の実現をめざして


テーマ
自分の価値観(自分が持っているものの見方や考え方)を見直し、生活の中に人権が守られる関係をつくりだしましょう。
◇『人権』というのは、生活に密着したところから考え直していかないと、ほんとうの意味の『人権』は育たないものです。
◇どんな場合でも、どんな状況の下でも同じ人間として接することができる、そういう心配りができることが大切なのではないでしょうか。
『部落差別』は、今なお残る厳しい人権侵害の一つです。
部落差別をはじめとする一切の差別をなくし、暮らしを高めていくのが人権学習です。
住民学習を進めるにあたって
 最近、同和問題は見えにくくなっているといわれていますが、依然として差別は存在しています。

 同和問題をはじめ、障害者、女性、外国人などに対する偏見や差別意識と、それを支えている不合理な因習や考え方も恨深く残っています。

 それぞれの地域の実情に合わせて実施されてきた学習をふまえながら、共に生きる社会の実現に向けて「いのちの大切さ」を基本にすえた住民学習を積み重ねていきたいものです。



あなたの偏見・わたしの偏見

偏見とは、ある人や集団に対して、誤った先入観や思いこみから、偏ったものの見方や考え方をしてしまうことです。
・うわさ話やないしょ話には、悪口やねたみ心が根になって、ものごとの真実をおおい隠してしまいます。それは、伝わっていく過程で尾ひれがつき、事実をいちじるしく曲げていくことになりかねません。
・「家柄」などにこだわることは、封建的な考え方にとらわれて、「生まれ」にかかわる『偏見』を生むことにつながります。
◇ 人のねうちって? ◇
@ 財産・お金で・・・・ A 服装で・・・・
B 学歴で・・・・ C 肩書きで・・・・
D 生まれで・・・・ E 家柄で・・・・
F 性別で・・・・ G 職業で・・・・
・同和対策審議会が主指摘しているとおり、「同和地区」そのものが世の中の偏見によって、残されてきたのです。
あなたはどんなものさしで 人を見ますか?


世間体

世間に対する体裁や見栄を考えて行動していませんか?
@「世間に顔向けができない」
A「世間に申し訳がない」
B「周りの人と同じようにしないと・・・・」
C「人のうわさが気になって・・・・」
D「みんなが、そう言うから・・・・」
E「隣がするなら、うちもする・・・・」
・「わたし一人だけじやなく、みなさんなみに・・・・」という意識が『世間体』をささえています。
・何でも世間のせいにする考え方を見直したり、取り除いたりしていくことが、部落差別をささえている根の部分をなくしていくことに深くつながっているのではないでしょうか。
ありのままの自分が尊ばれる社会をつくっていきましよう。


同和問題とわたしたちのかかわり


住民学習についての意見のなかで
  「同和問題ばかりでなく、もっと広く人権問題を学習しては・・・」
という意見を聞くことかあります。

はたしてそうでしょうか?
同和問題の学習を通して人権問題を考えてみましょう。
・同和問題は、本人の責任に属さない「生まれ」にまつわる、いわれのない人権問題です。
・同和地であることや同和地区出身者であることを理由に、自由や権利を侵害することが『部落差別』です。
・もしも、人権問題なら関心があるが、同和問題なら、わたしたちにあまりかかわりがないのではないかという気持ちがあるとすれば、部落差別の解消はまだまだ程遠いといわざるを得ません。
・部落差別をはじめ、すべての差別をなくしていくためには、わたしたち一人ひとりが毎日の生活と深い関係があることをしっかりと認識し、日常生活を見直したいものです。
身近なくらしの中で人権問題を考えていきましょう。
 同和問題を解決していく働きかけは、わたしたちの暮らしを豊かにします。



振り返ってみましょう

あなたのこれまでの部落差別の問題に関する学習を振り返ってみましよう
( )の中で当てはまるものに○印をつけてください。

◇部落差別のおこり(起源・成立)を学んだ。
 (・十分学んだ ・おおよそ理解している ・まだ理解できていない)

◇在ぜ部落差別が残され続けてきたのかを学んだ。
 (・十分学んだ ・おおよそ理解している ・まだ理解できていない)

◇今でも、差別事象がおきていることを学んだ。
 (・十分学んだ ・おおよそ理解している ・まだ理解できていない)

◇部落差別をなくすために取り組んだ人々の努力について学んだ。
 (・十分学んだ ・おおよそ理解している ・まだ理解できていない)

◇部落差別をなくすために自分が何をすればよいかを学んだ。
 (・十分学んだ ・おおよそ理解している ・まだ理解できていない)

◇家族や友人と部落差別の問題について話し合ったことがある。
 (・よく話し合う ・時々ある ・ほとんどない)
自分を振り返ることから
  相手の気持ちが分かり、
    人間関係が深まります。
人間関係の深まりは
   暮らしを豊かにしていきます。



兵庫県教育委昌会「HUMANRIGHTS」より
大切にしたいもの これまで生きてきたなかであなたが大切にしているもの、またこれから生きていくうえで大切にしたいものは何でしようか?
大切にしたいものぼ何ですか?
●このほかにあなたが大切にしたいものはありますか。 タイヤモンド
 ランキング
●あなたの大切なものに順位をつけるとしたら、何を1番にあげますか。なぜそれが大切なのか説明してみましよう。
●ほかの人が大切にしているものには、どんなものがあるでしよう。 あなたが大切にしたいものを、右のようなダイヤモンドの形にランキングしてみましよう。