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21’生き方の創造 シリーズ2 在住外国人と人権
篠山市教育委員会発行
人権とは

ひとつの命をもって生きているかぎり、幸せを願わない人はいません。

 ◇ 人が人として幸せに生きていきたいと願う権利
 ◇ みんなが幸せに生きるための権利

           ひとりひとりが最も大切にしなければならない権利です。
世界人権宣言第2条−1 「すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、
 政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、
  財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる
   事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げる
    すべての権利と自由とを享有することができる。」
   日本国憲法築14条
     「すべての国民は、法の下に平等であって、
      人種、信条、性別、社会的身分又は門地により
        政治的、経済的又は社会的関係において
           差別されない。」
はじめよう ひとりひとりの 人権宣言



共に生きる社会の実現をめざして

違っていてあたりまえ
・国際化が急速に進んでいます。様々な国の人々とふれあう機会が増え、異なる生活や文化との出会いが日常化しています。
・地域で生活している外国人は、国籍か多様であるだけでなく、来日した様子や生活の状況など一人ひとりの背景か異なります。
・その人の民族性や文化をぬきに生活は考えられません。多様な生き方の違いを理解し、認めた上で「共に生きる」環境をつくりあげていくことが必要です。
◇ 国籍や民族の違いにこだわらず、「ともに暮らす住民」としてお互いの人権を大切にしていきたいものです。

◇ 「外国の人たちかいて楽しく暮らせる」という考え方で生活していくことが、わたしたちのまちの国際化につながります。

※ 国籍、人種、民族あるいは文化等のちがいによって優越感や劣等感を持つような状況があり、外国人に対する人権感覚を見直す必要があります。

※ 異文化を理解するとか多様な文化を認めることは、わたしたちの生活を豊かにします。
住民学習を進めるにあたって
 ひとりひとりの参加によって、差別解消への努力が積み重ねられていますが、依然として差別は存在しています。
 同和問題をはじめ、女性、障害者、外国人などに対する偏見や差別意識と、それを支えている不合理な因習や考え方も根深く残っています。
 それぞれの地域の実情に合わせて実施されてきた学習をふまえながら、「いのちの大切さ」を基本にすえた住民学習を積み重ねていくことが、共に生きる社会の実現をめざす原動力になるのです。



あなたの偏見・わたしの偏見

 偏見とは、ある人や集団に対して、誤った先入観や思い込みから、偏ったものの見方や考え方をしてしまうことです。

・わが国の国民性として、排他的な孝え方や一部の民族に対する優越感が根強く残っています。

・最近、アジア・南米から新しくやってきた人たちが、ことばや習慣、宗教の違いから学校や地域で容易に受け入れられない等、いろいろな課題があります。


外国人が日本に来て困ることはどんなことでしょう・・・・。
A 日本人とのコミュニケーションがとれない。
B 日本の生活習慣がわからない。
C 文化活動やレジャーの機会が少ない。
D 子育てや子どもの教育がしにくい。
E 仕事が見つけにくい。
F 街の案内表示がわかりにくい。
G アパートなどの入居を拒否される。
◇ あなたにとって、何ができるでしよう。
・積極的に話しかける。
・その国の習慣を学ぶ機会をつくる。
・子ども同士のかかわりを深める。
・悩みや相談に応じる努力をする。
・案内板に外国語をつけ加える。
・相談を受けたら、自分にできることは何かを考える。
※ ありのままの自分を大切にしましよう ※
 ひとりひとりが自分に誇りや生きがいを持っていく上で、そのちがいを認めていくことは大切なものであり、自分の夢や可能性にチャレンジする原動力となります。

 豊かな交流をすることは、お互いを理解しあうとともに、偏見や思い込みをぬぐい云ることにもつながっていきます。


在住外国人とわたしたちのかかわり

在住外国人のなかには過去の歴史的背景のなかで、日常生活において日本名を使わざるを得ない場合があります。そのことに疑問をもつ日本人は少ないのが現状です。

「相手の名前を正しく呼ぶ」ことは相手を認め、対等な関係を築く第一歩になるはすです。

在住外国人のなかには、厳しい条件の労働に、低い賃金で従事しているという現状を、わたしたちはどう孝えればいいのでしょう。

阪神・淡路大震災の直後に見られたように、国籍を超えて助け会い、共に生きる大切さを誰もが気ついたはすなのに、労働や住宅、教育などにおいて外国人が差別的な待遇をうけたり、様々な不便を強いられるなどの問題が依然として生じています。

あなたは、どう思われますか?
◇ 在留資格がなくなり、超過滞在者となっても、その人が持っている人権は保障されなければ在りません。

◇ 外国人は、納税の義務はありますが、定住外国人であっても選挙権はありません。
身近なくらしの中で人権問題を考えていきましよう。
◇ わたしたちが育んできた同和問題を解決していく働きかけは、外国人の人権を保障することにつながります。

◇ 毎日の生活のなかで、異なる言語や習慣・文化などへの理解を一層進める必要があります。
人権が保障されていないことが差別なのです



わたしのふり返り(どれだけ外国のことがらに関心を持っているでしょうか)

@ 日本以外のアジアの料理を3つ言えます。(ひとつの国や民族にかたよらない)
  〔         〕〔         〕〔         〕

A 「こんにちは」にあたる3力国の外国語を知っています。
  〔         〕〔         〕〔         〕

B 「ありがとう」にあたる5力国の外国語を知っています。
  〔         〕〔         〕〔         〕
  〔         〕〔         〕
C 外国人の友だちがいます。います。
  どこの国の人 〔         〕

D 日本以外のアジアの歌を2つ知っています。
  〔         〕〔         〕

E のベ5日以上、日本を離れたことがあります。
 ・あります。  どこの国へ 〔         〕

F 外回人に、日本の文化を紹介することができます。
 ・できます。  どんなことを 〔               〕

G 「内なる国際化」ということばを聞いたことがあります。
 ・聞いたことがあります。
自分をふり返ることから
 相手の気持ちがわかり、
  人間関係が深まります。
〔内なる国際化〕
・異なる文化や生活習慣を理解し、共に生きる環境つくりを進めること。
同じ地域にすむ住民として
 心のふれあいは
  人間関係が探まります。
人間関係の深まりは
 暮らしを豊かにしていきます。
(参考 大阪府教育委員会編「人権に関する学習プロクラムとその展開」)



わたしたちが大切にしたいもの

暮らしの中で大切にしたいもの(外国で暮らす場合・外国人が日本で暮らす場合)
@ 犬を飼う権利
A ことばを学べる権利
B アパートに住める権利
C 市民の集いに参加できる権利
D 安心して子育てかできる権利
E 皆と異なることが認められる権利
F 水道を使える権利
G 汚れていない空気で住める権利
H 仕事して休暇がもらえる権利

◇ あなたが大切にしたいものを下のようなダイヤモンドの形にランキングしてみましょう。
A=9つの権利の中で最も重要だと思う権利
B=次に重要だと思う権利
C=9つの中では中位と思われる権利
D=そんなに重要ではないと思われる権利
E=重要ではないと思われる権利

* あなたが1番にあげた権利は、なせそれが大切なのか説明してみましょう。

* このほかにあなたが大切にしたいものには、どんな権利がありますか?

(参考 丹有地区人権・同和教育研究協議会編「住民学習プログラム事例集」)